もう、しつこいくらいにHIV自己検査キットの問題点を記事にしていますが、今回も新たに見つけたHIV自己検査キットの問題点を指摘したいと思います。

あなたのHIV検査キット選びの参考にして下さい。

今回も例によって営業妨害だとクレームつけられると困るので商品名は出しませんが、海外から個人輸入で購入する自己検査キットです。

自分で血液を採取して検査結果の判定までを全て自分で行います。

1個のお値段は2,980円で、これに送料が700円追加だそうです。

まぁ、お値段は国産の郵送式検査キットに比べて安いですね。

とは言え、その差は1000円~2000円です。

「HIVに感染しているかどうかを調べる」と言う目的からして1000円とか2000円が大きなメリットになるでしょうか。

むろん、信頼性、安全性、利便性が郵送式検査キットと同等であれば、値段は安い方がいいに決まっています。

しかし、少なくとも信頼性を犠牲にしての1000円、2000円なんて意味がありません。

今回のHIV自己検査キットもまた検査の信頼性に大きな問題があります。その検査キットの公式サイトにはこう書かれています。

『陽性の場合はHIV(エイズ)感染の疑いが強く、陰性の場合はHIV(エイズ)感染の疑いが弱いです。』

これ・・・。あなたはどう思います?こんな検査精度の検査キット、使います?

私なら無料でも使いません。なぜなら全く検査の意味がないからです。

HIV抗体検査によるスクリーニング検査では「偽陽性」が出ることは周知の通りで止む得ません。

だから「陽性」の場合はHIV感染が確定ではなく可能性がある、と言うことです。

ここは今回の検査キットでもその通りです。

しかし、その「偽陽性」が出るかもしれない代わりに「偽陰性」は出ないのが検査の必須要件です。

「陰性」判定が出たときにHIVに感染していないことが確定することで安心出来るのです。

検査結果が陰性の場合、「HIV感染の疑いが弱い」って、これ気休めにもなりません。

「弱い」って抽象的な表現をされてもHIV感染不安は消えません。

なぜならHIVに感染しているかも知れない可能性は残ったままだからです。

「この検査キットの信頼性はこんなもんだ」

と割り切って、HIV感染の可能性が「強い」か、「弱い」かだけが分かればいいと思うあなたは使って下さい。

でも、それっていったい何の役に立つのでしょうか。私なら絶対に使いません。

結局、私の知る限り現在ネット上から手に入るHIV自己検査キットは全てこの信頼性が最大の課題だと言えます。

もしもあなたが郵送検査が不可能な環境、例えばジャングルの奥地、離れ小島などにお住まいならこの検査キットもアリかも知れません。

それでも検査結果から次のアクションをどうするか、と言った問題は残りますけど。

HIV検査キットは国産郵送式にしろ、海外輸入の自己検査キットにしろ、あなたの自己責任で使うのは同じです。

しかし同じ自己責任とは言え明らかにリスクの点で差があります。

あなたが海外の自己検査キットをお使いになるなら、十分リスクを調べてご承知の上で購入して下さい。

私は第一には保健所でのHIV検査をお奨めします。どうしても保健所、病院へ行けないあなたには郵送式のHIV検査キットをお奨めします。

しかし、間違いなくHIV自己検査キットはネット上で広まっています。

郵送式と検査精度に差はない、安いからお得だと思って購入する人が増えなければいいと思いますが。

「何のためにHIV検査キットを使うのか?」

あなたはこれをどうかお忘れなく。

検査時期と信頼性

CLEIA法