日本国内では、いったい何人くらいがHIV検査をうけているのでしょうか?

私が偶然見つけたあるHIV検査キット関連サイトでは、こんなふうに書いてありました。

『2008年にHIV検査キット(郵送検査)を使った人は約5万人、保健所で検査をうけた人は約15万人、合計20万人がHIV検査をうけました。これは20歳から50歳の日本人、250人に一人がHIV検査をうけたことになります。』

どうです?これって、ホントでしょうか?

確かに2008年にHIV郵送検査をうけた人は約5万人です。そして保健所でHIV検査をうけた人も約15万人であり、合計20万人がHIV検査をうけたことは事実です。

しかし、20歳から50歳の日本人250人に1人がHIV検査をうけていると言うのは間違いです。そうではありません。

なぜなら、HIV検査は郵送検査や保健所よりも病院で検査を受ける人の方が多いのです。

だからHIV郵送検査と保険所合わせて20万人がHIV検査をうけているのは事実ですが、全部で20万人ではありません。

これに病院でHIV検査をうけている人を足す必要があります。

では、いったい病院でHIV検査を受ける人はどのくらい存在するのでしょうか?

私が調べたところ、一つのデータが見つかりました。

「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)によると、ACCのデータでは自分から自発的にHIV検査をうけた人が約40%、医師が診察してHIV感染を疑って検査を行ったのが約40%となっています。

この他には病院で手術を受ける前のスクリーニング検査や何かの性感染症の感染によってHIVを検査する場合などがあります。

以上のように、HIV検査キット(郵送検査)や保健所で自発的にHIV検査をうける人は全体の40%に過ぎません。

むろん、ACCのデータを日本全体に置き換えるのは無理があるかも知れません。しかし、凡その目安にはなると思います。

さて、日本国内でHIV検査を受ける人は増えているのでしょうか、減っているのでしょうか?

答えを言えば、保健所でHIV検査を受ける人は減り、自宅でHIV検査キットを使う人は増加の一途です。

下の2つのグラフをご覧ください。


グラフ1.HIV検査キットの使用件数

保健所HIV検査
グラフ2.保健所でのHIV検査受検数

この2つのグラフは何を表しているのでしょうか?

私が思うには、HIV検査における「利便性」と「匿名性」がキーワードだと思います。

厚生労働省が指摘するように、単にエイズに対する感心が低くなったから保健所の受検数が減ったのではなく、もっと利便性を向上させる、匿名性を高める、そんな取組が必要とされているのではないでしょうか。

保健所なら無料のHIV検査を、わざわざ何千円ものお金を使っても自宅で行うHIV検査キット利用者の延びがそれを証明しているように思えます。

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