もしかしたら、あなたは

「私にはHIV検査は不要だ!」

と思っていませんか?

もしそう思ってるいるとしたら、その根拠は何ですか?

今回は

「HIV検査が不要な人ってどんな人?」

かを考えてみたいと思います。

 

◇HIV検査が不要な人とは?

当サイトで何度か記事にしてきましたが、ネットの医療相談サイトでは毎日HIV感染の不安を訴える書き込みが後を絶ちません。

同じような質問、相談が繰り返されます。

過去に同じような相談が出ていたとしても、全く同じではないのでやはり新規に相談する人が多いのです。

そして、そうしたHIV感染不安に対する専門家、医師の回答はほぼ同じであり、

「HIV感染が不安ならHIV検査を受けて下さい。」

と言う鉄板回答になります。

私は過去8年間、そうした相談と回答をずっと見てきました。

そうした経験から、

「こうしたケースはHIV検査を受けるしかないな。」

と言うのが分かってきました。

8年経ってふと思うのは、

「ではHIV検査が不要のケースとはどんなケースだろう?」

ということです。

専門家や医師の回答でも、極めてまれに、

「HIV感染の可能性はゼロなので、検査の必要はありません。」

と言うのがあります。本当にごくまれですけどね。

何しろ専門家や医師は例えわずかでも可能性があれば先ほどの鉄板回答を繰り返します。

それはそうですね。仮にもHIVに感染している人が検査を受けない選択をしてしまっては大変です。

そして専門家、医師と言えどもHIVに感染しているかどうかは診察しても分かりません。HIV検査の結果を見ないと分からないのです。

ましてやネットの相談だけで分かるはずがありません。

さて、ではどんな人がHIV検査が不要なのでしょうか。

それは言い換えると、どんな人がHIVに感染する可能性がゼロか、と言うことです。

これはHIVの3つの感染ルートに全て当てはまらない人、と言うことになります。

つまり、

●性行為感染

●血液感染

●母子感染

この3つです。

例えば、2016年の新規HIV感染者の感染ルートをみて見ると、以下のような結果になっています。

厚生労働省エイズ動向委員会発表データから

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 169 16.8%
同性間性的接触 725 72.3%
静注薬物使用 1 0.1%
母子感染 0 0.0%
その他 21 2.1%
不明 87 8.7%
合計 1,003 100.0%

(注)新規エイズ患者を除く

表をご覧頂くとお分かりのように、日本ではHIVの感染ルートは圧倒的に性的接触です。

これが全体の約90%を占めています。

静注薬物使用と言うのは、覚せい剤や麻薬を注射器で静脈注射するのに、注射器を使い回しすることです。

これは一種の血液感染ですね。

表をご覧の通り、静注薬物使用によるHIV感染は日本では非常に少ないです。

また母子感染も年間に1件あるかないかの程度であり、2016年はゼロでした。

今説明した、これらの感染ルートに全く無縁の人はHIV感染の可能性がないので、検査を受ける必要がないと言えます。

 

◇コンドームを使っていればHIV検査は不要か?

さて、では性的接触による感染ルートをもう少し掘り下げて考えてみます。

まず、ここで言う性的接触とはかなり広範囲を指します。挿入行為だけでなく、オーラルセックスもむろん含みます。

更に素股行為までも状況によってはHIV感染の可能性があります。

要するに、性的接触による感染ルートとは、HIV感染者の体液が、あなたの粘膜部に接触することで成立します。

これが原則なので、そこから行為を考えてもらえば感染ルートになり得るかどうか、お分かり頂けると思います。

この感染ルートでHIV検査が不要と言えるのはどんな場合、どんな人たちでしょうか。

まず誰とも、全く性的接触を持ったことがない人。

はい、確かにこんな人たちはHIV検査は不要です。これは分かりやすいですね。

次に、HIVに感染していない人だけと性的接触を持った人。

はい、この場合も全く感染の可能性がないので検査は不要です。

ただし、どうやって相手がHIVに感染していないと判断するか、そこは難しいです。

HIV検査はウインドーピリオドを考慮する必要があります。

最後に性行為を行ってから3ヶ月経った時点でHIV検査を受け、陰性判定なら安心出来ます。

でも3ヶ月経っていなければ、検査結果が陰性でもそれはHIVに感染していないのではなく、単にまだ抗体が生成されていないだけかも知れません。

もしもあなたの相手がHIVに感染していないかどうかを確かめるのにHIV検査を利用するなら、このウインドーピリオドを確認することが必須条件となります。

では、次に必ず毎回、コンドームを使用している人はどうでしょうか?

HIV感染予防にコンドームを使いましょうとよく言われます。ではコンドームを使っていれば安全と言い切れるのでしょうか。

あなたはどう思いますか?

確かにコンドームはHIV感染予防に大きな効果があり、感染予防には必須アイテムと言えます。

しかし、「コンドーム 避妊失敗」でネット検索してみて下さい。

驚くほど関連データが公開されています。コンドームを使っていても避妊に失敗する確率は3%から10%くらいまで、様々に言われています。

この避妊失敗確率が何を意味しているかと言えば、コンドームを使っていてもHIVに感染するかも知れない可能性が存在することを意味しています。

コンドームの使い方が不適切だったり、品質の悪いコンドームを使ってしまったり、そんな思わぬ理由があるのでしょう。

とにかく、コンドームを使っていれば100%確実にHIV感染を防ぐことが出来るとは断言出来ません。

従って、コンドームを使っている人もHIV検査を受ける必要があります。

むろん、相手がHIVに感染していないと分かっていて、ただ避妊の為だけにコンドームを使っていれば検査を受ける必要はありません。

相手が不特定多数だったり、性風俗で遊んだりする場合にはコンドームを使っていてもHIV検査は必要だという話です。

 

◇まとめ

では最後に今回のお話をまとめておきます。

HIV検査を受ける必要がない人は、どんな人か?

●性行為の経験が全くない人。(性行為の範囲にご注意)

●HIVに感染していない人とだけ性行為をした人。(感染していない判断にご注意)

この2種類の人だけがHIV検査の必要がありません。

むろん、性行為に関してはHIV検査の必要がない人でも、医療現場で働いていて針刺し事故にあったとか、不衛生な器具でピアスの穴開けをしたとか、そんな血液感染の恐れがあれば検査は必要になります。

今回はオーラルセックスしかしていないから安全だとか、コンドームを使っているから絶対安全だとか、そう思っているあなたにもHIV検査を受けて欲しいと思いました。

私が過去に何冊も読んできたHIV、エイズ関連本には、よくこんなフレーズが出てきます。

『あなたが1回でもセックスの経験があれば、それでHIV検査を受ける理由には十分だ。』

全国の保健所では無料・匿名でHIV検査を受けることが出来ます。

どうしても時間の余裕がないあなた、人目が気になるあなたは郵送式のHIV検査キットをご利用下さい。

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